サッカー ヨコの動き

ドリブル

サッカーにおいて、相手ゴールを目指すためには縦の動きをしなければなりません。相手ゴールに向かって縦に動いて縦にパスを入れ、ゴールまでの最短距離を突破するのが最も得点に近づくからです。

しかし、最近のポゼッションを基本とする欧州サッカーではヨコの動きがより重視されるようになっているのです。

ポゼッションのためにボールを保持するには、選手個々の能力が高いだけでなく高度な判断力を備えてなければなりません。味方のポジションだけでなく相手のポジションも確認してパスを出さなければすぐにカットされてしまうからです。

そのため味方が縦に動いたタイミングを見逃さずにパスを出す必要がありますが、相手もボールを奪うことを狙っているため簡単には通りません。

そこで求められるのがヨコの動きです。サイドバックやサイドハーフが中央に寄らずタッチラインのそばにポジションを取り続けることで、ボールを持っている選手がパスを出す方向の選択肢が増えるのです。

相手からすると、タッチラインまでカバーに行くと簡単には中央に戻れないため対処がしづらくなります。そのため比較的容易にパスを回せるようになりボールを保持しながら押し上げることが可能になるのです。

サッカーの主流はタテ攻撃が多いワケ

ボールキープ

タテの動きはどうでしょうか!?

欧州のプレースタイルはそれこそたくさんありますが、現状ではタテの戦略が多いです。

この理由は2014年W杯で優勝したドイツのプレースタイルを各国のリーグが研究し模範としているからです。つまり世界的な大会で披露しているプレースタイルは研究し尽くされてしまうのです。

実は2014年の前は横につなぎ緻密にパスをしてゴールに結びつけるプレースタイルでした。どこの国かわかりますでしょうか。そうです。2010年W杯優勝のスペインのスタイルです。しかし、研究され尽くされ、2014年では初戦敗退という悔しい結果となってしまいました。

ゴールキーパー

欧州のクラブは、タテ戦略でサイドにタテパスをつなぎ、ゴールを奪うというある意味シンプルな戦略です。

その中でも、選手やフォーメーションによって各クラブで個性が出ます。あともう少しでロシアW杯です。次はどんなプレースタイルが披露されるか今から楽しみです。